2005年05月22日

☆葵の物語☆〜麻雀荘開店記@

「高橋さんには悪いけど、この店、今月一杯でたたもうと思うんだ。」

 当時、私は体を壊してしばらく入院していた(;_;)
病み上がりの私が社会復帰の手始めにと、やっと見つけた、楽ちんで、時給もそれなりで、楽しくって、探していた条件にぴったり♪
そんなアルバイト☆

そう!ここはファンタジアという名のギャル雀☆!

『ギャル雀』そんな言葉が定着するずっと前から〈女の子がいる麻雀荘〉として、ここは随分と流行っていたみたい♪

でも、私が入った時にはすでに少し勢いは衰えていた。

あちこちにギャル雀というものが出来て、普通になっちゃったからかな。

友達も出来て、すっかりお店に愛着♪も湧いてきた頃には、アルバイトの私にもよくわかるほど、だんだんとお客さんが少なくなっていき、従業員も減っていった。

就職先が見つかるまでここにいようと思ったのにな(>_<)それなのに「店をたたむ」ってオーナーの言葉。

困ったな。でも…。

「わかりました。私なら大丈夫です。でもここはどうするんですか?誰かに売るんですか?」

と質問。

オーナー「買い手は決まってないよ。今月って言ってもあとA週間。ゆっくり探す時間もないね。でも、来月の家賃を払うのも正直キツイんだよ。卓はすぐ売れるだろうけど…。とにかく、やめると決めたなら@日でも早く、廃業届けを出して、不動産やさんに電話しなくちゃね。」

とオーナーは自分を納得させるように言って、不動産やさんに電話をすべく席をたった。そんなオーナーに私は咄嗟に言った。

「あの!あと少し待ってもらえませんか?正直、私も今すぐに行くところなんてありません。全然大丈夫なんかじゃないの!!あと@日でいいから、考え直してください(>_<)あの、私ファンタジアが好きなんです。」

自分で言っている言葉なのに、訳がわからなくなるほど一気にまくしたてた。

それを聞いたオーナーは笑って
「そうだね。夜になっちゃったし明日にしよう。」
と言ってくれた(;_;)

たぶんオーナーにも葛藤があったのだと思うの。やめたくないって。

だから、ギリギリまで電話も出来なかったし、私の言葉でその日もやめる事が出来なかったんだろうな…。

その夜、自宅に帰って色々考えた。

私、なんて事いっちゃったんだろう…。ファンタジアはもう、誰がどう見てもやっていけない。

お客さんが1人もこない日だってある。
来てくれたって卓もたたない…。

『考え直して』なんて酷な事言っちゃったな。

ファンタジアが好きで無くなって淋しくなるのはオーナーだって同じ。
私、なんて無責任な発言したのだろう…。
やめるなら、1日でも早いほうがオーナーのためでもあるのにな。

長く引っ張る程、経費もかかるし、売り手だって早く決めないとだし……(T_T)

ん?売り手?

辞めたくないなら、大切な場所なら、私が買っちゃうなんてどう?

我ながらすごい事をひらめいた気がした!

貯金通帳を引っ張りだして、ハワイに行くために貯めていた小銭を掻き集めてみた!

でも…当然無力( -_-)

こんなんじゃ、お店を買い取る以前に、経費だけで何ヵ月かしか持たないなー。
急に黒字になんてなる訳ないし…。

あきらめてベットに仰向けになった時、私は夏奈との遠い約束を思い出した!!

葵の物語。Aへ続く…。


posted by 葵&夏奈 at 23:28| 埼玉 ☁| 麻雀荘開店記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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